とても快適な一日だった。午前中は風が心地良くて、毎日こんな天気なら早起きして外に出るのになと思った。午前中、返却期限が正午になっていた映画を観る。『インセプション』。やっぱ映画というのは、急いで観るものではないと痛感。全然内容が入ってこなかった。吹き替えで観れば、"ながら映画"でも何とかなるかなと思ったけど、何とかならなかった。ストーリーは夢の中で、また夢が構築されていって、最後の方になると夢なんだか現実なんだか分からなくなってきてしまうっていうSFアクションモノ。渡辺謙がそこで、主役級の活躍をしていた。彼はハリウッドでは有名なんだろうか。そういえば、その前に観た攻殻機動隊のリメイク版の『ゴースト・イン・ザ・シェル』で北野武が出ていたけど、彼もどうなんだろうか。まさかあんなに真面目な演技をしている人が、日本のバラエティーで道化を演じているなんて思いもしないだろうなぁ。

 

正午ごろ、家族のグループチャットに祖母と姪のツーショットの写真が投稿される。前の日に半額で買ったソーセージパンを2つ食べていると、自分のブログサイトの改修工事の相談が入る。なかなかいい出来になりそうな予感だ。友人のアーティストから連絡が来る。他愛もない会話ではあるが、彼と話していると自分の考えていることが良くまとまる。本人はわかっていないようだけど、彼は結構聞き上手なんじゃないかと思う。自粛で悲鳴を上げている飲食店に対する自治体の支援政策について伝える。とあるとんかつ屋では、800円のとんかつ弁当が、半額の400円になるらしい。二郎系ラーメン3杯分じゃあないかと、二郎系に通い詰める友人にこの事実を突きつけると同時に、彼の健康を祈念しておく。

 

15時半頃、家族が祖母の家にいるということで、テレビ電話をかける。一同が画面に会する感じが非常に良いなと思った。姪は生後1ヶ月が過ぎ、だいぶ笑うようになった。嬉しいだとか、楽しいという感情が生まれるという、意外にも貴重な瞬間に立ちあっているような気がする。それまで彼女はそういう感情なしに生活していたのかと思うと、つくづく、人間の感情というのは不思議だなと思った。祖母に自分の部屋の様子を、入居6年目にして初めてリアルタイムで伝える。何よりも、元気そうで安心した。両親に最近買った電動歯ブラシを勧める。画面越しだったので、なんだかYouTuberみたいになってしまった。毎日歯医者に通ったような気分になる、一台で二人使える。本当に便利なんだ、と電気屋の店員のように熱を帯びながら伝えた。

 

16時半頃、友人からIKEAに行かないかと連絡が来る。IKEAは人生で一度も行ったことがなかったので二つ返事で承諾した。到着すると、入場制限がかけられていたために長蛇の列になっていた。けれども、それぞれが距離を置いていたので思っていたよりもすぐに入場できた。中に入ると順路になっていて、まるで博物館や美術館のようだなと思った。モデルルームで構成されていて、進むごとに場面が転換していく感じが中々新鮮で面白かった。家具や家電を見るのは子供の頃は苦痛で仕方なかったが、大人になるとこんなにも面白いのかと痛感した。両者のギャップを改めて考えてみれば、そりゃ子供が、痺れを切らして泣いてしまうのも無理もないよなと子供に同情した。

 

IKEAでは、アロマキャンドルを買った。買うつもりはなかったが、理想的なバニラ香が立ちこめてきたので思わず買ってしまった。今書きながら、初めて付けてみたが、とても良い香りがする。そのほかにも間接照明だとか、キッチン用品だとか色々と魅力的な商品が次から次と目の前に現れたので、買おうか非常に迷ったが、次回にとっておくことにした。IKEAで開催されたモノボケ大会の優勝は、間接照明を使ったピクサーのオープニングと、蛇のぬいぐるみを使ったウォルデモートのそばにいる蛇のナギニ。あまりにふざけているので(もちろん節度は守りながら)、子供たちが真面目にレイアウトについて相談する両親と見比べながら怪訝そうな顔をしてこちらをうかがっている、ような気がした。こんな大人もいるんですよ。我々は胸を張ることにした。腹ごしらえに、ホットドックを頼んだ。これが意外と美味しい。飲み物も飲み放題ということで、ラズベリージュース2杯とカフェラテを飲んだ。

 

その後、飲食店が立ち並ぶ一角の中の寿司屋に行った。閉店間際だったので、あまりネタはなかったが、久しぶりだったので非常に美味しかった。近くのショッピングモールにROUND1があったので最後はそこにいった。ROUND1はたぶん、大学1年生くらいの時に行ったっきりで、本当に久しぶりだった。我々はスポッチャ3時間、遊び放題というものを選択した。コロナの自粛明けとは言え、スポッチャの人はまばらであった。バドミントン、バレー、テニス、そしてバッティング。一汗流したところで、上のゲームセンターに移動する。意外にもこのゲームコーナーのラインナップがショボい感じになっていて力が抜けた。お目当てのゾンビを撃ちまくるアーケードゲームがない。その代わりに3Dメガネをかけて、振動したり、風が演出に合わせてピーッと吹いてくるゾンビゲームをやった。何だか、ディズニーランドのアトラクションに来た気分になった。コンティニューが何度もできるので、すべてのステージをクリアするまでやった。やったはいいが、そのオチの腑抜けた感じに愕然とした。そして目が疲れた。再びスポーツに勤しむ。バスケットボール、サッカー、いずれも一対一でできるものをやったが、泥に塗れきった何とも情けない試合となった。

 

最後に、バッティングとバドミントンをして終了。バッティングは状態を上げ、ヒッチを使ったスイングをしてみたが、意外といい当たりが出たので今後も続けていきたい。いやはや、汗を流すのは非常によろしい、心地よい疲れだ。帰りの電車を乗り違える。厳密に言えば、来た列車をスルーしてしまった。浅草行きには各停と急行がある、今日初めて覚えた。この沿線に住み始めて6年目の夏のことであった。お腹が空いたので、帰宅する途中に吉野家の牛丼を買った。そして今は、キャンドルの火に揺られてこれを書いている。今日はこんな1日でした。